トランプ氏、米大使館移転を発表せず イスラエル訪問で

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トランプ米大統領(右)とネタニヤフ・イスラエル首相

トランプ米大統領(右)とネタニヤフ・イスラエル首相

ワシントン(CNN) トランプ米大統領が来週のイスラエル訪問で、昨年の米大統領選で選挙公約としていた米大使館のエルサレムへの移転の実施を発表しない方針を固めたことがわかった。2人のトランプ政権当局者が17日明らかにした。

ホワイトハウスは当初、イスラエル訪問に合わせエルサレムを同国の首都とし、テルアビブからの米大使館の移転を発表することを検討。ただ、米国務省、米国防総省や米情報機関が発表した場合、トランプ氏が意欲を示す中東和平協議の再開の機運を萎ませるとして反対したという。イスラエルやパレスチナ自治政府は協議再開について前向きな反応を最近見せていた。

トランプ氏は国務省などによる反対意見を受け、発表を断念した。トランプ政権当局者はCNNの取材に、大使館移転に関する発表はもはやないと断言した。ただ、現時点ではないが、将来的には有り得る可能性に言及した。

国際社会はエルサレムをイスラエルの首都と認めていない。米大使館の移転計画についてはアラブ諸国がここ数カ月、トランプ氏や側近に懸念を表明していた。

イスラエル訪問での大使館移転の発表を促したのは選挙公約の実行を重視するバノン首席戦略官ら一部の側近だったとされる。トランプ氏は今年1月、大統領就任の前日にイスラエルの保守系紙との会見に応じ、エルサレムに関する選挙公約を順守する考えを表明。「私は約束を破るような人間ではない」と言い切っていた。

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