米軍、THAADによるミサイル迎撃実験に成功
(CNN) 米国防総省のミサイル防衛局は11日、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)を使ってアラスカ上空で目標を撃墜する実験に成功したと発表した。
ミサイル防衛局は今回の実験について、「THAADで弾道ミサイルを迎撃できる能力を改めて実証した」と評価している。
国防総省の当局者はCNNの取材に対し、今回の実験は北朝鮮が4日に実施した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験とは無関係だと語った。
THAADはレーダーでミサイルを探知して目標を確認すると、トラックに搭載した発射台から飛翔体を発射して、飛来するミサイルを撃墜する仕組み。北朝鮮が4日に発射したICBMよりも射程の短い短距離や中距離の弾道ミサイル迎撃を想定している。
迎撃に使う飛翔体は、開発にかかわったロッキード・マーティンが「インターセプター」と呼んでいるもので、運動エネルギーを利用する。
米軍は今年に入って韓国にTHAADを配備。これに対して中国やロシア、北朝鮮が強く反発している。韓国の文在寅( ムンジェイン)大統領は、環境影響評価を理由にTHAADの配備を中断した。