イランで拘束の米国人学生、スパイ罪で禁錮10年

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米プリンストン大学のシーユエ・ワンさん

米プリンストン大学のシーユエ・ワンさん

(CNN) イランで昨年夏に拘束されていた中国系米国人の大学院生が16日、スパイ罪で禁錮10年の刑を言い渡された。

シーユエ・ワンさんは中国出身で米国籍を持ち、米プリンストン大学の博士課程で歴史学を専攻。博士論文に関連する研究のために訪れたイランで、不法な情報収集に従事したとして拘束、起訴されていた。

イラン司法当局の報道担当者が政府系メディアのファルス通信に語ったところによると、ワンさんは量刑を不当として上訴することができる。イランの国内法で、上訴期間は20日間と定められている。

プリンストン大学はこれまで、ワンさんの家族や弁護士らとともに身柄の解放を求めてきた。米国務省もイランに対し、同国で不当に拘束されている米国民を全員ただちに解放するよう改めて求めた。

ワンさんは米ワシントン大学で学士号を取得した後、ハーバード大学にも在籍していた。「古代のシルクロードを長安からローマまで歩くのが夢」と話していた。

米国とイランの間では昨年、収監者の相互釈放が実現。米国で起訴または収監されていたイラン人7人の恩赦と引き換えに、イランで拘束されていた米国人4人が解放された。

一方では昨年10月、イラン北東部ゴルガンの親族を訪問していたイラン系米国人の男性が、スパイ罪で禁錮18年の刑を言い渡された。さらに同月、イラン系米国人と息子がともに外国政府に加担したとして、禁錮10年と罰金を科されていた。

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