米国務長官、北朝鮮の「自制」を評価 対話に期待示す
ワシントン(CNN) 米国のティラーソン国務長官は22日、北朝鮮がこのところ挑発的な行動を控えて自制しているとの見方を示し、米朝対話再開への期待感を表明した。
ティラーソン氏は国務省で記者会見を開き、トランプ大統領が発表した対アフガニスタン新戦略について語った。この会見のなかで北朝鮮問題にも言及し、「国連安全保障理事会が5日に制裁決議を採択してから、北朝鮮側によるミサイル発射や挑発行為がないことは注目に値する」と述べた。
さらに「北朝鮮が自制的な態度を示していることをうれしく思う」「我々が望んできたように、北朝鮮に挑発行為をやめる意思があるとの合図であることを期待する。近い将来の対話へつながる道筋が見えてきたのではないか」と語った。
米国は21日から韓国との年次合同軍事演習を開始した。北朝鮮はこれに強い反発を示し、国営メディアを通して「米国をいつでも攻撃できる」「グアムもハワイも米本土も容赦ない攻撃を避けられない」と威嚇している。
また米財務省はこの会見の数時間前、北朝鮮と取引のあるロシア、中国の企業に対して新たな制裁措置を発表した。
しかしティラーソン氏が指摘する通り、北朝鮮はしばらく行動を起こしていない。同氏は北朝鮮側がさらに歩み寄る必要もあるとしたうえで、「ここまでの前進を評価したい」と強調した。