トランプ氏、国務長官への信頼明言 「IQ比較」発言の後
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は10日、ティラーソン国務長官のことを信頼しているかと記者団から問われ、「イエス」と答えた。トランプ氏は同日公開された米経済誌フォーブスとのインタビューの中で、自分はティラーソン氏よりもIQが高いと示唆し、ティラーソン氏のIQについて疑問を呈するような発言をしていた。
ティラーソン氏が今夏、国防総省でトランプ氏のことを「ばか」と評していたとの報道が浮上して以降、両者の関係は緊張が高まっている。複数の情報筋がCNNに明かしたところによれば、両氏は6日、ホワイトハウスの大統領執務室で会談したほか、10日にも2度にわたり会談するという。
トランプ氏はフォーブス誌とのインタビューの中で、ティラーソン氏の発言をめぐる報道について、「偽ニュースだと思う」と主張。そのうえで「ただ、もし彼がそう発言していたのだとすれば、IQテストの結果を比較してみる必要があるかもしれない」とし、「どちらが勝つかは分かっている」と述べていた。
トランプ氏は10日、キッシンジャー元国務長官との会談の中で、ティラーソン氏の知能に関するコメントにより同氏をおとしめることになったとは思わないとの見方を示した。「他人をおとしめるのは私のすることではない」としている。
トランプ氏のIQに関するコメントは両者の不安定な関係を浮き彫りにしている。ただ、ティラーソン氏は先週、記者団に対し、大統領が必要とする限り政権にとどまる計画を表明していた。