警官狙い連続発砲、男を射殺 国土安保省はテロとの見方
(CNN) 米ペンシルベニア州で警官を狙った銃撃事件が相次ぎ、男1人が警官隊との銃撃戦で死亡した。米国土安全保障省は、この事件を「テロ攻撃」と位置付けている。
当局によると、死亡したのはアハメド・エルモフティ容疑者(51)。ペンシルベニア州の州都ハリスバーグで22日、警官に射殺された。
ドーフィン郡検察の発表によれば、エルモフティ容疑者は州議会議事堂付近で警官に向けて発砲し、続いて別の警官を銃撃して負傷させた。その後、拳銃2丁で複数の警官を狙って銃を乱射、警官隊との銃撃戦の末に、射殺された。
検察は、同容疑者が警官を直接的な標的にしたことは間違いないと断言。国土安全保障省の報道官は23日の発表の中で、同容疑者が移民の親族に発給されるビザで渡米して市民権を獲得していたことを明らかにした。
同報道官は、「連鎖移民と多様性ビザ抽選制度は、我が国に対する攻撃のためにテロリストによって悪用されてきた」と強調。「同制度のために危険人物を米国から排除し、米国民の安全を守ることが難しくなっている」と述べ、今回の事件は「移民の親族に対するトランプ政権の懸念」を浮き彫りにしたと主張している。
一方、現地の捜査当局は、今回の事件をテロとみなすかどうかについて、まだ確認していない。検察によると、エルモフティ容疑者は最近、中東に渡航したことが分かっているといい、当局は引き続き同容疑者とテロとの関係を捜査している。