「降伏しなければ殴り殺す」、米軍幹部がISISに通告
ワシントン(CNN) 米陸軍の幹部が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に今も残る戦闘員に対して降伏を迫り、従わなければ爆弾投下やシャベルで殴るなどの手段で殺害すると脅した。
統合参謀本部議長の上級顧問を務める陸軍のジョン・トロクセル最上級曹長は、9日のフェイスブックへの投稿で、「統合軍はISISの壊滅を命令されている。従って選択肢は2つ、降伏か死のいずれかだ」と通告。「もし降伏を選ばなければ、我々は命令に従って彼らを殺害する。治安部隊の手を借りるか、爆弾を落とすか、顔面を銃撃するか、あるいは塹壕掘りの道具で殴り殺すかだ」と書き込んだ。
この投稿には、「#ISIS_SurrenderOrDie」というハッシュタグも付け加えている。
トロクセル最上級曹長の広報は、この投稿について「ISIS撲滅を誓う有志連合の誠実性を強調した発言」と説明した。
ISISはシリアでかつて支配していた地域の大部分を失い、イラクではほぼ全土の支配地から排除されている。
CNNが昨年12月に米国で実施した世論調査では、ISISに対する米軍の作戦は順調に進んでいるという回答が6割強を占め、同年春の45%に比べて大幅に増えた。
国防総省は先月、米軍のシリアでの作戦は、ISISから奪還した地域が安定を取り戻すまで続行すると表明している。