ブッシュ元大統領、好感度が一転上昇 退任時の2倍に
ワシントン(CNN) 米国民の間で、かつて不人気だったジョージ・W・ブッシュ元大統領の人気が一転、急上昇している。CNNの最新世論調査では、61%がブッシュ元大統領に好感を持っていると回答。同氏が退任した2009年1月の33%に比べてほぼ倍増した。
好感度ではまだオバマ前大統領の66%には届かないものの、現職のトランプ大統領の40%を大幅に上回る。
ブッシュ元大統領の人気上昇は、主に民主党支持層や無党派層の支持が増えたことによる。同氏に好感を持つと答えた民主党支持者は、2009年2月の11%から、今回調査では54%に達した。
米国では大統領の退任後に人気が上昇する現象は珍しくない。
クリントン元大統領の支持率は、退任時の51%から、2015年の調査では64%へと上昇した。ただ、妻のヒラリー氏が大統領選に出馬していた16年10月には47%に落ち込んでいる。オバマ前大統領の支持率は大統領選直後の59%から、現在では66%に回復した。
ブッシュ元大統領はトランプ大統領の就任後、公の場で行った発言で、同じ共和党のトランプ大統領に対して批判的な姿勢をにじませていた。
昨年10月のイベントでは、「我々の国家としてのアイデンティティーは、他国と違って、地理や民族、国土、血筋によって形成されるものではない。あらゆる人種や宗教、民族の人々が、完全かつ平等に、米国人になることができる」と語っている。
CNNの世論調査は14~18日にかけ、SSRSに委託して全米で無作為に抽出した成人1005人を対象に実施。固定電話と携帯電話で調査員が聞き取りを行った。