トランプ氏の最側近が辞任検討、後任人事に着手か
ワシントン(CNN) トランプ米大統領の最側近であるジョン・ケリー大統領首席補佐官が家庭内暴力などを原因に辞任した大統領秘書官への対応策などに絡んで退任を求められれば応じる意思を表明していることが10日までにわかった。
この問題に詳しい消息筋がCNNに明らかにした。ケリー補佐官は9日時点で辞表は提出していないが、トランプ大統領が退任を求めれば応じる考えを明らかにしているという。
消息筋によると、トランプ氏は9日の段階でケリーに辞任を促していない。ただ、別の消息筋はトランプ氏は電話で友人らに首席補佐官の後任者の推薦を求めているとした。
候補者としては共和党の下院院内総務であるケビン・マッカーシー議員、ミック・マルバニー行政管理予算局局長、ゲーリー・コーン国家経済会議委員長やマイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)長官らの名前が浮上している。
ケリー氏は過去に、トランプ氏との意見対立を理由に辞任を拒まないとの考えを再三表明してきた。ただ、消息筋はケリー氏のこれらの発言は戦術の一環として大きな意味はないとも解釈している。
元妻2人への結婚中の暴力疑惑が表面化し、辞任を迫られたのはロブ・ポーター秘書官。ケリー補佐官らの高官はこの事実を以前から知っていたものの更迭など相応の措置を講じてこなかったとして批判を浴びている。
ケリー氏はポーター氏を擁護して退任も迫らず、逆にポーター氏の能力を称賛する声明を出す展開ともなっていた。