トランプ氏、再選のプーチン氏に祝意 共和党重鎮から批判も
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで記者団に、ロシア大統領選で再選を決めたプーチン大統領に祝意を伝えたことを明らかにした。これに対し、共和党の重鎮マケイン上院議員から強い批判が出ている。
トランプ氏は記者団に、プーチン氏と電話で会談し祝意を伝えたと説明。また、「そう遠くない将来に」おそらくプーチン氏と会談する意向だとも述べた。軍拡競争について協議する場を設けるためで、会談ではこのほかウクライナやシリア、北朝鮮問題なども焦点になる可能性があるという。
これに対しマケイン議員は、トランプ氏がプーチン氏に大統領選勝利の祝意を伝えたことを批判。「できレースの選挙に勝利した独裁者に祝意を表すようでは、米大統領は自由世界を主導できない」と述べた。
そのうえで「トランプ氏は国の将来を決める自由で公平な選挙で投票する機会を否定された全てのロシア国民を侮辱した」とした。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、ロシアによる米大統領選介入疑惑と、英国でのロシア人元スパイ襲撃における神経剤使用疑惑について、電話会談中には話題に上らなかった可能性が高いとの見方を示した。
ただ、サンダース氏はマケイン氏の批判に対して異を唱え、「プーチン氏は自国の選挙で選ばれたのであり、我々がこう行動しろと指示できるような類いのことではない」と述べた。
トランプ氏とプーチン氏の直接会談については、「現時点では具体的な計画はない」としている。