「子どもよけ」の電気柵、スクールバス停近くの住民が設置 米バージニア州
(CNN) 米バージニア州でスクールバスの停留所近くに住む男性が、「子どもたちを芝生に寄せ付けない」ようにする目的で、庭の前に電気柵を設置して物議をかもした。
同州ヘンリコ郡に自宅を構えるブライアン・タッカーさんは、学校の新学期が始まる4日、自宅前に電気柵を設置した。庭に侵入した子どもたちにごみを捨てられて迷惑したと訴えており、CNN系列局WTVRの取材に対し、「子どもたちは他人の土地だろうがお構いなしだ」「私は毎日ゴミ拾いをしている」と憤る。
何年も前から張り出している「立ち入り禁止」の掲示も役に立たなかったという。
電気柵は太陽光発電のバッテリーから電力を供給する仕組みで、道路から30センチほど離れたタッカーさんの自宅の敷地前に設置された。
しかし子どもたちが集まる停留所の近くに張り巡らされた電気柵に対し、近隣住民は不安を募らせた。
近所に住む男性は、電気柵に触れて「軽いショック」を受けたといい、「不満なのは分かるけれど、近隣住民が自分たちの子どもを心配する気持ちを彼は理解していない。子どもが触れて感電する可能性もある」と危惧する。
通報を受けて駆け付けた警察や郡の当局者が調べた結果、電気柵が公道側に設置されていたことが判明。タッカーさんはその日のうちに、柵を撤去した。
郡の当局者によると、タッカーさんが自分の敷地内に柵を設置することは可能だという。タッカーさんは、そうせずに済むことを願うと話し、「私の言いたいことは伝わったはず」とコメントしている。