ボルトン氏、米政権のアフリカ戦略発表 中ロの「略奪的行為」を非難
ワシントン(CNN) ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、米シンクタンク「ヘリテージ財団」で講演し、トランプ政権のアフリカ戦略を発表した。中国とロシアによる「略奪的行為」への対抗を柱とする一方、国連平和維持活動への米国の関与を減らして責任ある税金の使い方をしていくと表明した。
ボルトン氏は、米国のアフリカ構想は「依存や支配および債務ではなく、独立と自助、成長」を目指す取り組みになると強調した。ただ、補助金や平和維持活動のさらなる削減につながる可能性も高い。
ボルトン氏はこの戦略について「省庁間の緊密な連携が結実したもので、トランプ大統領の外交政策の核心部分を反映している」と説明。国内外で米国人の利益を第一に据えるというトランプ氏の主要公約を忠実に守ったものだとした。
今回の方針では特に、「ロシアと中国による略奪的行為」を明るみに出すことで、米国とアフリカ諸国の通商関係を推進できるとの見通しに重点を置いているもようだ。
ボルトン氏は「中国とロシアがアフリカ全土で資金面や政治面の影響力を急速に拡大している」とし、両国が米国に対する競争優位を確保する目的で意図的かつ積極的に投資目標を設定していると指摘した。
さらに、米国の安全保障パートナーとなる国に経済支援などを集中させることで、テロや武装勢力による暴力といった安全保障上の脅威に対処する助けになると強調した。
そのうえで「我々の目標はアフリカ諸国が自力で地域の平和と安全保障を担えるようにすることだ」としている。