米北部、猛烈な寒波で16人死亡 11州でアラスカ以上の寒さ

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(CNN) 米北部を襲った猛烈な寒波は31日午前、ピークに達し、米北部の内陸から東部にかけての11州で、気温がアラスカ最北端の町を下回った。寒波による死者は少なくとも16人に上っている。

CNNの気象専門家によると、ミネソタ、イリノイ、ニューヨーク、ペンシルベニアなど11州で気温が氷点下25度を下回り、アラスカ最北端の町ウトキアグヴィク(旧バロー)以上の寒さになった。

シカゴの気温は氷点下28~31度にまで下がり、過去最低に近付いた。体感温度は氷点下40度に達している。地中の水分が凍って膨張し、土壌や岩盤に亀裂が入る「氷震」と呼ばれる現象も観測された。

寒波の影響でイリノイ州では82歳の男性が自宅前で転倒して死亡したほか、ミネソタ、インディアナ、ウィスコンシン州でも死者が出ている。

インディアナ州の農場ではシマウマ1頭が金属フェンスにはさまって死んでいるのが見つかった。

31日には米郵便公社が一部の州で郵便配達業務を中止。空の便はシカゴの空港を発着する便を中心に、全米で2300便以上が欠航となり、2900便以上に遅れが出た。

ミシガン州は、天然ガス会社の施設で火災があり、同施設からのガス供給がストップ。これを受けて州知事が30日夜、一時的に暖房の温度を下げるよう住民に要請した。

猛烈な寒波は1日には和らぐ見通し。3日に米プロフットボール(NFL)王者決定戦スーパーボウルが開かれる南部のジョージア州アトランタも氷点下6度以下の寒波に見舞われていたが、3日の気温は15度を上回ると予想されている。

写真特集:猛烈な寒波、米国各地の様子を見る
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