米中西部で大規模な洪水、ネブラスカなど3州が非常事態宣言
(CNN) 米中西部の広い範囲で先週から洪水が発生し、ネブラスカ、アイオワ、ウィスコンシンの各州が非常事態宣言を出している。
ネブラスカ州内では74市と65郡、4つの先住民居住区が非常事態を宣言し、17カ所で過去最高の水位を記録した。リケッツ知事は「州史上で最も広範に及んだ災害」だと述べた。
米中部を先週襲った「爆弾低気圧」による冬の嵐が去った後、暖かい雨の日が続いて雪や氷が解け、各地で川の水位が記録的な高さに達した。
洪水で車が流されるなどして、少なくともネブラスカで3人、アイオワ州で1人が死亡した。
CNNの気象専門家によると、中西部の全域で今週から来週にかけ、水位はさらに上がる見通し。ネブラスカ州の最大都市オマハなどで被害が拡大する恐れがある。ミネソタ州からメキシコ湾にかけての計14州に洪水警報が出ている。
サンダース大統領報道官は18日夜、ペンス副大統領が19日にネブラスカ州の被害状況を視察するとツイートした。
同州の被害総額は公共部門で2億500万ドル(約230億円)、民間部門で6000億ドルに上っているとみられ、リケッツ氏は緊急災害指定による連邦当局の支援を要請している。