「LGBTQ」のパロディーTシャツが物議、投稿取り下げて謝罪 米
(CNN) 米ケンタッキー州を拠点にバーベキュー料理のキッチンカー(移動販売)を営む男性が、性的少数者を表す略語「LGBTQ」のパロディーTシャツを売り出した。最近ソーシャルメディアに投稿したこのTシャツの写真が非難を浴び、謝罪して取り下げた。
ジェイミー・スミスさんが2年前から販売しているというTシャツには「私はLGBTQを支持します」の言葉に続き、「Liberty(自由)」「Guns(銃)」「Bible(聖書)」「Trump(トランプ)」「BBQ(バーベキュー)」と書かれている。
LGBTQは本来、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーと、それらに当てはまらないクイアまたはクエスチョニングの頭文字を合わせた言葉だ。
スミスさんがフェイスブックに投稿したTシャツの写真はネット上で拡散し、性的少数者やその支援者から強い反発を受けた。スミスさんは写真を取り下げ、「このTシャツで感情を害した人々がいたなら謝罪する。私たちはあらゆる信条やライフスタイルを尊重する」と書き込んだ。
スミスさんがCNN系列局とのインタビューで語ったところによると、Tシャツは写真を投稿する前に100着近く売れていた。投稿をきっかけに売り切れとなり、入荷待ちの顧客もいる。販売は今後も続けるつもりだという。
スミスさんのキッチンカーは全米各地のイベントに参加してきたが、Tシャツが騒ぎになった後、予定していた一部のイベントへの招待を取り消された。
スミスさんはインタビューで「だれかを傷付けるつもりはなく、単なる言葉遊びだった」と強調した。