小型機がラッシュアワーの幹線道路に緊急着陸、居合わせた警官が機転 米シアトル

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米シアトルで小型機が道路上に緊急着陸した/Washington State Police

米シアトルで小型機が道路上に緊急着陸した/Washington State Police

(CNN) 米ワシントン州シアトルの郊外で1日朝、エンジントラブルに見舞われた小型機が、通勤の車で込み合う幹線道路上に緊急着陸した。

ワシントン州警察の警官、クリント・トンプソンさんは、シアトル南部の幹線道路をパトカーで走行中、小型プロペラ機「KR2」が降下しながら道路にぐんぐん接近してくるのを目撃した。

同機が道路に着陸するつもりだと判断したトンプソンさんは、着陸を助けるために、非常灯を点灯して道路を封鎖した。

小型機は道路に着陸してそのまま爆走し、赤信号で停止した。その一部始終をトンプソンさんのパトカーのドライブレコーダーがとらえていた。

ワシントン州警察はこの経緯について、「トンプソン警察官がちょうどいい所にちょうどいいタイミングで居合わせ、緊急着陸を目撃した」とツイートした。小型機の緊急着陸は、燃料システムの不具合が原因だったとしている。

小型機が自分の車の横を通過したというデニス・ディースナーさんはCNN系列局KOMOの取材に対し、「手を伸ばせば翼の先端に触れるくらい近かった」と振り返った。

トンプソンさんが道路上で航空機の着陸を支援したのは、21年のキャリアの中でも初めてだった。

けが人はいなかった。

パイロットのデービッド・アクラムさんは同機から飛び降りると、トンプソンさんの助けを借りて機体を道路脇へと移動させた。

アクラムさんは、トンプソンさんの助けがなければ車が機体に衝突していたかもしれず、自分や他人が重傷を負ったり死亡していた可能性もあると話し、「生きていてよかった」と胸をなでおろした。

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