シナゴーグ爆破を計画した疑いで男を逮捕 米コロラド州
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は4日、コロラド州プエブロにあるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の爆破を計画していた疑いで、27歳の男を逮捕したと発表した。
リチャード・ホルザー容疑者は宗教活動の妨害と爆発物使用を図った容疑で、1日深夜に逮捕された。
調べによると、同容疑者はインターネット上でユダヤ人を殺すなどと発言。白人至上主義のシンボルとともに銃とナイフを掲げた自身の画像などを投稿していた。プエブロのシナゴーグを標的に定め、昨年は呪術師を雇って水道管にヒ素を混入させたとも主張していた。
FBIは9月末、ネット上の発言に関する通報を受けて捜査を開始。おとり捜査官がネットを通して容疑者に近づいた。
容疑者は先月、コロラドスプリングスのレストランで捜査官3人のグループと面会し、プエブロのシナゴーグを火炎瓶で攻撃する計画を提案した。その後、自ら現場を何度も訪れて動画を撮影し、捜査官の1人に送っていた。
1日夜にナイフと覆面を持って捜査官1人とホテルに入り、FBIが用意した偽のパイプ爆弾を受け取った。
FBIはその直後に容疑者を逮捕した。容疑者は連行先の警察署で、シナゴーグ爆破の計画を認めたという。
米国では近年、国内出身者によるテロや憎悪犯罪への懸念が強まっている。昨年10月にはペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグで白人至上主義者が銃を乱射し、信者ら11人が死亡した。