米税関職員、コカイン密輸の罪で起訴 警察犬が空港で探知
(CNN) 米税関・国境警備局(CBP)の職員がコカイン約18キロを密輸した罪に問われ、米連邦大陪審に起訴された。この職員の手荷物に入ったコカインを、米アトランタの空港で警察犬が探知したことから事件が発覚した。
起訴されたイバン・ビバフート被告(40)は、9日の公判で無罪を主張した。同被告は禁止薬物を流通させる目的で所持した罪や、麻薬取引を助長する目的で火器を所持した罪に問われ、2月4日に連邦大陪審に起訴されていた。
米連邦検察の発表によると、ビバフート被告は米領バージン諸島の駐在員で、禁止薬物の密輸防止を目的に、航空便の検査を担当していた。
調べによると、ビバフート被告は1月10日、バージン諸島からボルティモアに向かう途中でアトランタを経由した。
CBP職員だった同被告は、政府が支給した火器を所持しており、航空機に搭乗する際の通常の検査の対象にはなっていなかった。しかしアトランタのハーツフィールドジャクソン国際空港を通過する際、警察犬が不審な手荷物2個を検知したため、職員が同被告に待機するよう指示した。
ビバフート被告は待機する間、落ち着かない様子で歩き回っていたとされ、別室で事情を聴かれた際は、胸の痛みがあるため医師を受診する予定だと説明した。しかし医師の名は答えられず、週末に予約もなしにどうやって受診するかについても説明できなかった。
警察犬が不審を検知した同被告のかばんからは、計17.9キロのコカインが入った包み16個が見つかった。