トランプ氏、国内の正常化に意欲 「4月半ば」めども専門家は懸念
(CNN) 米国のトランプ大統領は24日、感染拡大が続く新型コロナウイルスへの対策について、来月12日のイースター(復活祭)までに現行の様々な制限を解除して国全体の正常化を図りたいとの見解を表明した。
向こう2週間余りでの終息を念頭に置いているとみられるが、その期間での感染封じ込めが可能と考える専門家はほとんどいないのが実情だ。
FOXニュースの取材に答えたトランプ氏は、国内の活動を早期に正常化したいとする意欲を改めて強調した。これに対し医師らは、職場やイベントなどに再び人が集まるようになれば感染者の急増は避けられないと警鐘を鳴らしている。
トランプ氏は当初設定した15日間の自粛要請について、延期の必要性を検証するとしながらも現時点で徐々に緩和する用意があることを示唆。「国全体を開放しなくてはならない」と語った。
この日の記者会見では、自粛緩和のめどをイースターに設定したことについて自らの発案だと明かした。そのうえで、国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長らホワイトハウスで新型コロナウイルス対策にあたる専門家から直接意見を求めるつもりだと付け加えた。
同日にトランプ氏と大統領執務室で面会したというファウチ氏は記者団の質問に答え、自粛解除の日程には「柔軟性」を持たせるべきだと強調。イースターまでに状況が改善している地域もあるとみられるが、現在感染が広がっている地域はそうならない公算が大きいと指摘した。