トランプ氏選挙集会、「距離確保」のステッカーを直前に除去
ワシントン(CNN) トランプ米大統領がオクラホマ州タルサで開いた選挙集会の会場で、新型コロナウイルス対策のため座席の間隔を空けるよう求めたステッカーが、陣営の指示で直前にはがされていたことが分かった。
27日付の米紙ワシントン・ポストが伝えた。
それによると、20日に開催された集会に向け、会場側は安全対策の一環として、「この席に座らないで」と書いたステッカー1万2000枚を購入していた。
会場スタッフは当日、場内1万9000席のほぼ1つおきにステッカーを張っていった。同紙が匿名の関係者の話として伝えたところによると、陣営メンバーが途中で中止を求めものの、作業は続けられた。その後、陣営側がステッカーをはがし始めたという。
同紙が入手した動画には、会場の一角でステッカーをはがす2人の人物が映っていた。1人はスーツ姿、もう1人は名札とマスクを着けているが、だれだったのかは分からない。
代表取材の記者らも、集会の数時間前に張ってあったステッカーが午後にはほとんどはがされ、参加者が入場する時間までに消えていたと話す。
トランプ氏が登場した時点で、場内の参加者らは座席の間隔を空けずに密集していた。
ホワイトハウス高官は同紙の取材に対し、ステッカーをはがすよう指示したのはトランプ氏でも政権当局者でもないと語った。