米国務長官、南シナ海への中国の主張を「違法」と断定

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南シナ海に派遣された米空母「ニミッツ」と「ロナルド・レーガン」=7月6日/Petty Officer 3rd Class Keenan Daniels/US NAVY

南シナ海に派遣された米空母「ニミッツ」と「ロナルド・レーガン」=7月6日/Petty Officer 3rd Class Keenan Daniels/US NAVY

(CNN) ポンペオ米国務長官は13日、中国が南シナ海の大半に及ぶとしてきた領有権の主張は「完全に違法」だとする声明を発表した。

ポンペオ氏は声明で「中国が南シナ海を自らの海洋帝国として扱うことを、世界は認めない」と宣言。米国は国際法に基づき、東南アジア諸国の海底資源への主権を守るとの立場を明示した。

米国はこれまで、この問題ではっきりとした立場を示してこなかった。ポンペオ氏は中国の動きを強引と批判しけん制してきたものの、違法と明言したのは初めて。

専門家によると、声明は係争国のベトナムやフィリピンなどにとって追い風となり、欧州諸国などにも意思表示を促す圧力となる可能性がある。

ポンペオ氏は声明で、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が2016年、フィリピンの訴えを受け、南シナ海の大部分について中国の領有権主張には法的根拠がないとした判断を支持すると述べた。

同氏はまた、中国がベトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイ近海で主張する海洋権益も否定し、他国の漁業、開発活動を妨害する行為を「違法」と非難した。

南シナ海では最近、中国海軍による軍事演習に続き、米軍が6年ぶりに空母2隻を派遣するなど緊張が高まっている。

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