トランプ大統領、選対本部長を降格 支持率低迷で体制刷新

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ブラッド・パースケール氏=1月30日、米アイオワ州/Tom Brenner/Getty Images

ブラッド・パースケール氏=1月30日、米アイオワ州/Tom Brenner/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は15日、今秋の大統領選を戦う選挙陣営のブラッド・パースケール選対本部長を降格させ、後任にビル・ステピエン氏を起用すると明らかにした。

トランプ氏はこの日発表された2つの全米規模の世論調査で、民主党の候補指名を固めたバイデン前副大統領に2桁の差をつけられており、陣営の刷新に踏み切った。

トランプ氏はフェイスブックで、「ビル・ステピエンの選対本部長への昇格を発表できてうれしく思う」と言及。パースケール氏については、陣営の上級アドバイザーに降格となる一方で、デジタル戦略を統括する以前からの役割は継続すると明らかにした。

その上で「2人とも2016年大統領選での歴史的な勝利に深くかかわった。共に2度目の勝利を収めることを楽しみにしている」と述べた。

パースケール氏を巡っては、数週間にわたり将来の立場を危ぶむ声が出ていた。世論調査での支持率低迷に加え、6月末にオクラホマ州タルサで行われた選挙集会の参加者が予想を大きく下回ったこともトランプ氏の怒りを買った。

パースケール氏はこの集会に先立ち、大統領への支持を表明するために最大10万人が参加するだろうと予想。だが、実際の参加者は6000人強に過ぎず、屋外でのイベントも中止となった。トランプ氏は面目を失う結果になり、責任の大部分はパースケール氏にあると非難していた。 

事情に詳しい情報筋がCNNに明かしたところによると、パースケール氏は発表の数時間前まで降格の方針を知らなかった。降格の決定を伝えたのはトランプ氏の娘婿のクシュナー上級顧問だという。

パースケール氏は大統領や側近から、16年大統領選での勝利に貢献したデジタル関係のプロと称賛され、再選に向け18年初めに選対本部長に就任していた。

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