トランプ氏、コロナ対策のホワイトハウス調整官を初めて批判
(CNN) 米国のトランプ大統領は3日、ツイッターに投稿し、ホワイトハウスで新型コロナウイルス対策を担当するデボラ・バークス調整官を批判した。バークス氏が米国内での新型コロナについて「常軌を逸した感染拡大」と警告したことを受けてのもの。
トランプ氏や他のホワイトハウスの高官はこれまで、国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長を公然と非難することはあったが、バークス氏がトランプ氏の怒りを買って人々に知られる形でやり玉にあがるのは初めてだ。
両者が口論を繰り広げる中、新型コロナは依然として米国で猛威を振るい続けている。国内の死者は15万人を超え、感染者数は400万人を突破した。トランプ氏は一貫して虚偽や誤解を招く言動でウイルスの脅威の低減を図り、学校や企業の再開に向けて圧力をかけている。
トランプ氏はツイッターで「正気を失ったナンシー・ペロシ(下院議長)が、デボラ・バークス博士を狙って酷いことを言った。彼女があまりにも前向きに、我々の素晴らしい仕事ぶりを評価したからだ。我々はチャイナウイルスと闘うため、ワクチンや治療法の開発などで成果を上げている。ナンシーに反論しようとして、デボラはまんまと相手のえさに食らいつき、我々を攻撃した。情けない話だ」とつづった。
同日午後の会見でツイートの意味について問われると、トランプ氏は質問への回答を避け、「ともかく、我々は非常によくやっていると思う。どの国と比べても遜色(そんしょく)はない」と強調。
「バークス博士には、我々は非常によくやっていると思うと伝えた。彼女はさきほどまで私のオフィスにいた。彼女のことは大変尊敬している。ナンシー・ペロシは彼女を極めて不当に扱ったと思う」と語った。