マスク着用要請で激怒、商品持ち逃げ 追った店員に発砲 米
(CNN) 米東部ペンシルベニア州の都市ベスレヘムの葉巻店でマスク着用を求められた男が商品を持って逃げ出し、追いかけた店員に向かって発砲した。男は逮捕され、殺人未遂の容疑がかけられている。
同州のウォルフ知事は新型コロナウイルス感染対策として、店舗内でのマスク着用を義務付けている。
しかし男は7月31日午前、マスクをせずに入店。店内のスタッフが着用を求め、着けない場合は外で商品を引き渡すこともできると声をかけた。
調べによると、男はこれに激怒し、棚から葉巻2本を取って代金を支払わずに逃げ出した。店員が商品を取り返そうと駐車場まで追いかけたところ、男はまず空中に1発、さらに店員に向かって2発発砲し、ピックアップトラックで走り去った。
男は翌日、警官との撃ち合いの末に逮捕された。現在も入院中とされるが、けがなどの詳細は公表されていない。
容疑は殺人未遂や暴行、強盗など。犯罪の前歴があり、銃器の所持を禁止されていたことから、銃の不法所持の疑いもかけられている。
担当弁護士は3日、CNNとのインタビューで、男が最近失業し、子どもの親権も失って強いストレスを抱えていたと説明した。