トランプ大統領、いまだコロナ禍の深刻さを把握せず 情報筋

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情報筋はトランプ氏がコロナ禍の深刻さを把握していないと伝えた/Drew Angerer/Getty Images

情報筋はトランプ氏がコロナ禍の深刻さを把握していないと伝えた/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) 米ホワイトハウスで行われた新型コロナウイルス対策チームの会合で、トランプ大統領が依然としてコロナ禍の深刻さを把握していない様子だったことが分かった。事情に詳しい情報筋が明らかにした。

情報筋は「彼はいまだに事態を把握していない」としている。

トランプ氏がコロナ対策の専門家チームと掘り下げた協議を行うのは4月以来となる。トランプ氏がツイッターに投稿した写真には、メンバーがトランプ氏の執務机を囲む様子が写っており、一部にはマスクを着けた姿も見られる。

情報筋によると、会合の間、対策チームの当局者はコロナ禍をもっと深刻に受け止めるようトランプ氏を説得しようとしたものの、この試みは難航した。

一部のメンバーが事態の重大さを強調しようとしたところ、トランプ氏は繰り返し話題を変えようと試み、「何か別のことを話し始めた」(情報筋)という。

一方、ホワイトハウスは情報筋の説明に反論。アリサ・ファラー広報部長は声明で、「大統領は非常に精力的にコロナ対策に取り組んでおり、このウイルスについて適切な報告を受けている」と述べた。

さらに「大統領は今回の危機の中で先頭に立って国を率いている」とし、検査能力の拡充や治療法の大幅な進展、ワクチン開発の前進に言及した。

今回の会合では、提示された情報に対するトランプ氏とペンス副大統領の反応の違いも浮き彫りになった。

情報筋によると、ペンス氏は「事態を把握している」ものの、専門家とやり取りする中で「葛藤」を抱えている様子だった。専門家の懸念は理解しているが、トランプ氏と足並みをそろえるために発言内容を抑制しているようだったという。

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