新型コロナ感染症、米国人の死因の第3位に浮上
(CNN) 全米で流行が続いている新型コロナウイルス感染症が、アルツハイマー病や事故、糖尿病などを抜いて、米国人の死因の第3位に浮上した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、米国の新型コロナウイルス感染者は540万人以上、死者は17万人以上に上る。過去3週間の統計では、1日の平均で1000人以上が新型コロナウイルスのために死亡した。
米疾病対策センター(CDC)やフリーデン元CDC所長によると、新型コロナウイルス感染症による米国内の死者数は、事故、肺疾患、糖尿病、アルツハイマー病などによる死者数を上回り、心疾患とがんに続いて3番目の多さになった。
新型コロナウイルスによる米国人の死亡率は、他国に比べて大幅に高いとフリーデン氏は指摘、「先週の時点で、米国人が新型コロナウイルスのために死亡する確率は、欧州の人の8倍だった」としている。
新学期を迎えた米国では、検査数の減少と陽性率の増大に対して専門家が懸念を強めている。
つまり、新型コロナウイルスが依然として猛威を振るっているにもかかわらず、感染者を発見して隔離するために必要な検査数は減少傾向にある。
感染状況を追跡している団体によると、米国内で実施された1日当たりの検査数は、7月下旬と比較して、平均で6万8000件減った。
一方、ジョンズ・ホプキンス大学によれば、陽性率は30州以上で目標とされる5%を上回っている。
こうした状況について専門家は、「我々は恐らく、他人に感染させる可能性のある10人のうち、8人を見逃している」と警鐘を鳴らしている。