「ローラ」がハリケーンに発達、米南部へと接近
(CNN) 熱帯低気圧の「ローラ」が25日、ハリケーンに発達した。メキシコ湾をテキサス州やルイジアナ州へと向かっており、今後36時間でさらに勢力を増すとみられている。
米国立ハリケーンセンターの専門家はツイッターへの投稿で、テキサス州東部やルイジアナ州にとって非常に危険なハリケーンになる可能性があるとして、警戒を呼び掛けた。
国立ハリケーンセンターによれば、ローラの風速は現在風速約37メートル。今後1日程度で「カテゴリー3」かそれ以上に勢力を増すとみられており、その場合は風速約51メートルに達する可能性がある。中心部はテキサス州ガルベストンから約748キロの位置にあり、時速約27キロの速度で移動している。
テキサス州やルイジアナ州の沿岸部の一部にハリケーンの警戒警報が出されている。
テキサス州の大都市ヒューストンは洪水に弱く、ローラによる被害が出るとみられている。ヒューストンは排水設備が貧弱なことで知られているほか、洪水も発生しやすい。2017年のハリケーン「ハービー」が引き起こした大雨でもヒューストンは被害を受けていた。
ローラの進路と急激な発達は2005年のハリケーン「リタ」と似ている。ルイジアナ州に大規模なハリケーンが上陸したのはリタが最後だった。