トランプ大統領とメラニア夫人がコロナ検査 最側近の陽性受け
(CNN) トランプ米大統領は1日、同氏の最側近の1人、ホープ・ヒックス氏が新型コロナウイルス感染の検査で陽性反応を示したことを確認し、自身とメラニア夫人も検査を受けたことを明らかにした。
トランプ氏は米FOXニュースの番組に電話出演し、ヒックス氏は多くの場面でマスクを付けていたが陽性の検査結果が出たと説明。多くの時間を共に過ごしたために自身とメラニア夫人も検査を受けたとして、「我々が隔離措置になるのか、感染しているのかわからない」と述べた。
トランプ氏はまた、ヒックス氏が支持者との接触から感染した可能性があるとの見方も示した。ヒックス氏は「とても温かい人物」で、兵士や法執行当局者との面会で距離を取ることを求めるようなタイプではないと語った。
ヒックス氏は29日にテレビ討論会が開かれたオハイオ州クリーブランドなど、トランプ氏が最近訪れた複数の目的地に同行した。30日には、ミネソタ州の集会に向かう大統領専用ヘリコプターに一緒に乗り込む姿が目撃されていた。
ヒックス氏に近い人物がCNNに語ったところによると、本人は新型コロナウイルス感染の症状を示し、首都ワシントンに戻っている。現時点で症状の重さは不明。CNNは同氏にコメントを求めたが、返答は得られていない。
当局者の1人によると、同氏の陽性判定は周囲のホワイトハウス職員に通知された。
ホワイトハウスのディア副報道官はトランプ、ヒックス両氏の間にどの程度の接触があったかと質問を受け、「大統領は自身と周囲で支える人々、そして米国民の健康と安全を非常に真剣に考えている」と答えた。ホワイトハウス敷地内や訪問先での感染対策を強調したが、ヒックス氏には言及しなかった。
ヒックス氏はかつてトランプ一族の中核企業トランプ・オーガニゼーションの広報部門に勤務し、2016年大統領選に向けたトランプ陣営の活動に早い時期から参加。ホワイトハウスでは一時広報部長を務め、トランプ氏本人だけでなく長女イバンカ氏とその夫、ジャレッド・クシュナー氏とも親密な関係を維持してきた。
ホワイトハウスでは5月にトランプ氏の世話係、7月にはカフェテリアの従業員が陽性反応を示した。