新型コロナワクチン、年内に供給の見通し 米CDC
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は14日、新型コロナウイルスのワクチンについて、年内に限定的な供給が開始されるとの楽観的な見通しを示した。
CDCは新型コロナウイルス関連情報サイトに掲載した情報の中で、ワクチンの供給量は最初は限られるかもしれないが、数週間から数カ月で増えるだろうと予想。「新型コロナウイルスワクチンが大量供給されるようになり次第、誰もが簡単に接種を受けられるようにする」と述べ、遠方まで出かけなくても、自分のかかりつけ医や薬局、病院、連邦認定保健所などで予防接種を受けられるようにする計画だと説明した。
CDCはワクチン開発にはかかわっていないが、ワクチンの供給を支援する。ワクチン開発や試験は米国立衛生研究所が支援。米食品医薬品局(FDA)は緊急使用許可や承認を行う。
一方、米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はCBSのニュース番組の中で、ワクチンは来年4月までには広範に行き渡る可能性があると語った。
ファウチ所長によると、「11月か12月」までには研究者が臨床試験を通じ、安全なワクチン候補があるかどうかを見極められる見通し。たとえ安全な候補が特定されたとしても、当初の供給量は数百万回分にとどまるだろうと予想した。
CDCは、「もしも供給が限られる場合、一部のグループを優先して新型コロナウイルスワクチンの接種を受けさせるよう勧告する可能性がある」としている。
CDCによれば、米政府はワクチンを無料配布する方針で、接種機関が課す手数料も保険でカバーされる見通し。