コロナとの闘い放棄有り得ず、政治介入拒み ファウチ所長
(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は15日までに、「誰が大統領であろうと」新型コロナウイルスとの闘いをあきらめるつもりはないとの考えを表明した。
米CNBCテレビとの会見で述べた。「起きては欲しくないと願う多くの事が起きている」との現状に触れ、この中には「これまでの全ての職務を通じ政治に絡む問題から遠ざかることに努めてきたが、私をそのような政治的な文脈に落とし込むことがあった」と指摘。
米大統領選で再選を狙うトランプ大統領の陣営が、選挙広告にファウチ氏の発言を引用したことに注意を向けた。
その上で、(広告は)有益ではないが新型コロナとの闘いを放棄するつもりはないとし、余りにも重要な問題だからだと主張。「新型コロナの感染拡大は我々が過去102年間、目にしたことがない歴史的な重要性を持つものだ」と強調し、「何が起きようと闘いをあきらめ、立ち去ることは有り得ない」と続けた。
ファウチ所長はCNNの取材に、トランプ氏陣営による選挙広告への発言引用に同意したことはないとも説明。引用された言葉は文脈を無視して抜き出されていたと批判もにじませた。その上で同陣営は「明らかに不適当かつ失望させる」広告を取り下げるべきだとも訴えた。