米CDC、濃厚接触の定義変更 短時間接触の看守がコロナ感染
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は21日、新型コロナウイルス患者との濃厚接触に関する定義を変更したと発表した。バーモント州の刑務所で、複数回・短時間の接触を通じて感染したと思われる症例が確認されたことを受けた措置。
新しい定義では、感染者と合計15分以上、6フィート(約1.8メートル)以内の距離で過ごした場合も濃厚接触とみなされる。これまでは、至近距離で連続して15分接触した場合を濃厚接触と定義していた。
バーモント州の刑務所では、新型コロナウイルス陽性の受刑者と数回にわたって短時間接触していた看守1人が感染していた。1回ごとの接触はいずれも15分に満たなかったが、回数が積み重なっていた。
CDCの担当官や刑務所の同僚によれば、この看守は監房のドアの開閉や汚れたシーツ類の回収、受刑者のためのシャワー室やレクリエーション室のドアの開閉、健康チェック、投薬などを担当していた。
受刑者6人に症状はなく、州外の施設から来て新型コロナウイルス検査の結果を待っているところだった。
看守が短時間接触した回数は22回で、合計すると約17分に達していた。
このデータからは、そうした接触を通じ、受刑者6人のうち少なくとも1人からウイルスが感染していたことがうかがわれる。受刑者6人はマイクロファイバー繊維のマスクを着けていることもあったが、看守と接触する際に必ず着けていたわけではなかった。看守は毎回、マイクロファイバー繊維マスクとガウン、目を保護するゴーグルを着けていた。
改訂されたCDC公式サイトの説明では、24時間で合計15分以上、感染者から6フィート以内にいた場合を濃厚接触と定義している。