ナイフ所持の黒人男性を警官が射殺、再び暴動や略奪に発展 米フィラデルフィア
警官の銃撃については、フィラデルフィア地区検察が警察と連携して捜査に乗り出した。事件にかかわった警官2人は捜査が続く間、デスクワークに回されている。
ウォレスさんが射殺された現場を携帯電話のビデオで撮影した目撃者のジャヒーム・シンプソンさんによると、警察への通報前に何らかの騒ぎがあり、ウォレスさんの母親は現場に到着した警官に対し、ウォレスさんには精神衛生問題があると説明していたという。
15秒ほどすると、ウォレスさんがナイフを持って家から出てきた。周りにいた全員が、ナイフを下ろすよう呼びかけていた。
警官2人はナイフを見るなり銃を抜いたとシンプソンさんは証言し、「私は頭の中で、『テーザーはどこだ』と考えていた」と振り返る。
ウォレスさんが撃たれると、誰もが警官に向かって怒鳴り始め、現場にはさらに大勢の警官が駆けつけたという。
シンプソンさんは何よりも、ウォレスさんが母親の目の前で撃たれたことに憤りを覚えると話している。
家族によると、ウォレスさんはラップアーティスト志望だった。