ホワイトハウス、元補佐官フリン被告の恩赦を検討か
(CNN) 米ホワイトハウス内部で、政権発足当初の国家安全保障担当大統領補佐官、マイケル・フリン被告の恩赦が検討されていることが分かった。事情を知る関係者3人が24日、CNNに語った。
ただし関係者らの話によると、今後トランプ大統領の意向が変わる可能性もある。恩赦はトランプ氏周辺の複数の人物について検討されているという。
フリン被告はトランプ政権で最初の補佐官に起用されたが、ロシアによる2016年大統領選への介入疑惑に絡み、ロシア関係者と接触した事実を隠していたとして、わずか数週間で事実上解任された。
17年末には連邦捜査局(FBI)の聴取で虚偽の供述をした罪を認めたが、今年1月に有罪答弁の撤回を申し立てた。司法省は5月、FBIによる聴取自体が不当だったとして、同被告の起訴を取り下げると発表していた。
トランプ氏はこれまで、個人的なつながりや有名人の働きかけによる恩赦や減刑を連発してきた。不法移民の強硬な取り締まりで有罪となった元保安官や、右翼評論家、証券詐欺罪の元証券マンらが恩赦されている。今年7月には、ロシア疑惑の捜査に関連した偽証罪などで実刑が確定していた盟友ロジャー・ストーン被告の刑を直前で免除する異例の判断を下した。