米カリフォルニア州、新規感染４．５万件超　新年に入っても感染拡大続く

（ＣＮＮ） 米カリフォルニア州で３日に報告された新型コロナウイルスの新規感染件数は４万５３５２件で、病院や疲弊した医療従事者を危機的状況に追い込む感染の急増が続いている。

全米の病院が、今回の新型コロナウイルスの流行ではこれまで目にしたことのなかった新型コロナウイルス患者の急増に追い付こうと取り組みを進めている。

「ＣＯＶＩＤトラッキング・プロジェクト」によれば、３日の新型コロナウイルスによる患者数は１２万５５４４人と過去最高を記録した。新型コロナウイルスによる入院数は１カ月以上にわたって、１０万人超となっている。

新型コロナウイルスの感染件数は昨年１１月下旬の感謝祭以降に急増しており、クリスマスや新年のお祝いによる影響はまだすべてが明らかになっていない。ジョンズ・ホプキンス大学によれば、１月３日時点で、米国では２０４０万人以上が新型コロナウイルスに感染しており、少なくとも３５万人が死亡した。

医療の専門家からは、感染の拡大が続いた場合について懸念の声が出ている。

ロサンゼルス郡南カリフォルニア大学医療センターの医務部長ブラッド・スペルバーグ氏は「もう一度、感染の急増が起これば、医療制度全体の崩壊につながる」と危機感を示した。

スペルバーグ氏は「我々、病院ではこれを止めることはできない。我々にできるのは対応することだけだ」と指摘。発表されている公衆衛生の指針に従うことで新型コロナウイルスの感染を食い止める力を持っているのは一般の人々だと語った。

米政府は当初、昨年１２月末までに少なくとも２０００万回のワクチンを接種できるとしていた。しかし、米疾病対策センター（ＣＤＣ）のデータによれば、これまでに配布されたワクチンは約１３００万回分で、接種されたのは約４２０万回。この数にはモデルナの開発したワクチンと、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンの両方が含まれる。