アジア系に暴言の女を逮捕、ののしった相手は覆面警官だった 米NY
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市のチャイナタウンにあるネイルサロンで女が反アジア的な暴言を吐いたとして、ニューヨーク市警の覆面警官に逮捕された。
ニューヨーク市警によると、逮捕されたシャロン・ウィリアムズ容疑者(50)は6日午後、ネイルサロンに立ち入って反アジア的暴言を吐き、店内にいた人たちを物理的に脅した。
その後店から出たウィリアムズ容疑者は、アジア系女性1人をののしって暴力の脅しをかけたとされる。CNNはこの事件について同店にコメントを求めている。
マンハッタン地区検察によると、店の前で嫌がらせされた女性は覆面警官で、これがウィリアムズ容疑者の逮捕につながった。
ニューヨーク市警のツイッターによると、市警はアジア系に対する暴行事件の増大を受けて、3月下旬から覆面警官を配備していた。「この問題に対応するため、ヘイトクライム(憎悪犯罪)が起きた地域でアジア系の覆面警官が勤務している」「昨日、そうした警官の1人が反アジア系事案に介入し、逮捕することができた。新たな取り組みによる初の逮捕だった」と説明している。
ウィリアムズ容疑者はヘイトクライムに関連した嫌がらせなどの容疑で逮捕され、悪質な嫌がらせの罪に問われている。この罪状は、人種や肌の色、国籍などに関係した考え方に基づき、他人に嫌がらせをしたり脅迫したりする意図を持った被告人に対して適用される。
検察によると、この罪状を理由にウィリアムズ容疑者の保釈は認められない。同容疑者の供述内容は現時点で分かっていない。