男が民家に13時間立てこもり 4人殺害、自分も自殺 米ノースカロライナ州
(CNN) 米ノースカロライナ州ブーンの民家で28日に起きた銃撃事件で、この家に13時間にわたって立てこもった容疑者の男が保安官代理2人を含む4人を殺害し、自分も自殺した。
同州ワタウガ郡保安官は29日、記者団に対し、保安官代理2人はこの家の地下室に向かおうとしたところを銃撃されて死亡したと語った。
立てこもっていた男はオールトン・バーンズ容疑者(32)。保安官代理2人のほか、自分の母親および義父を殺害した後に自殺した。保安官事務所は25日の時点で同容疑者について「問題があるかもしれない」と通報を受けて行方を捜していたが、28日にこの家を訪問した保安官代理は、容疑者が家にいるとは思っていなかったという。
銃撃された保安官代理2人のうち、ローガン・フォックスさんは現場で死亡、クリス・ウォードさんは搬送先の病院で死亡した。
保安官代理は28日、この家の持ち主が職場に出勤せず、電話にも出ないという通報を受けて、状況確認のため訪問した。
倒れた保安官代理を助けようとしたブーン警察の警官も銃撃されたが、ヘルメットをしていたために負傷を免れた。女性保安官代理1人もこの家から無事に脱出した。
立てこもりが終わったのは28日午後11時ごろだった。
容疑者は時折警官の方に向けて発砲を繰り返し、付近の住民は避難して、警官など数十人が現場に駆けつけていた。