レストラン襲撃事件で男を逮捕、憎悪犯罪の疑いで捜査 米ロサンゼルス
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスのレストランで先週、食事中のユダヤ人男性らが親パレスチナ派とみられるグループに襲われた事件で、同市警察は24日までに、容疑者の1人を逮捕したと発表した。警察は憎悪犯罪の可能性があるとみて捜査している。
発表によると、警察は21日夜、市民から提供された情報に基づき、殺傷力のある武器を使った暴行容疑でこの男を逮捕した。
事件は18日夜、市内にあるすし店の屋外席で発生し、5人が軽傷を負った。警察は憎悪犯罪での立件を目指す構えだ。
襲われたグループの1人はCNN提携局に、ユダヤ人の友人4人と屋外席で食事をしている時、親パレスチナ派とみられる男たちが車を止めて叫び始めたと話した。男たちは車から降りて友人たちに襲い掛かったという。
CNNが入手した映像には、レストランの前を通過する複数の車からパレスチナの旗を振って、反イスラエルのスローガンを叫んだり暴言を吐いたりする集団が映っている。
店内に居合わせた女性はCNNとのインタビューで、食事中の客らが車からびんを投げ付けられたり、反ユダヤ主義の罵声(ばせい)を浴びせられたりしていたと話した。男性らを襲ったグループは「ユダヤ人はだれだ」と尋ね、「イスラエルは子どもを殺す」「イスラエルに死を」などと叫んでいたという。
イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの武力衝突を背景に、米国各地でこのところ同様の事件が相次いだ。両者は20日に停戦で合意した。