コロナ起源めぐるトランプ前政権下の調査、バイデン政権が打ち切っていた 調査の質に懸念
調査の打ち切りは、今年の2月と3月にバイデン政権の当局者が当該チームの調査内容に関する報告を受けて決まった。国務省の報道官が明らかにした。
中止決定の事情に詳しい情報筋によると、調査内容の正当性に複数の疑問が出たほか、計画そのものについても資源を有効に活用していないとの見解が示されたという。
これに対し、調査にかかわった情報筋は内容の質に対する批判を認めず、CNNとの取材で自分たちの目的は米情報機関からもたらされた科学研究や情報を検証することだったと説明。そうした情報は研究所からの流出説を裏付けるものであり、ウイルスが研究所内でどのように発生し得たかをより明確にする内容だったと主張した。
CNNがこれらを報じた翌日、国務省はトランプ政権下での調査について、打ち切ったのではなく取り組みが完了したのだと反論した。ただ調査にかかわった情報筋はCNNの取材に対し、まだやるべきことが残っているとの思いがあったと振り返っていた。
米情報機関は現在も新型コロナの発生源に関する疑問を検証中。人が感染動物に接触したことによる自然発生なのか、あるいは研究所での事故の結果生まれたものなのかを調べている。
バイデン氏は26日、情報機関に対して新型コロナの発生源をめぐる調査を強化し、90日以内に自身に報告するよう指示したことを明らかにした。