米南部でRSウイルスの感染拡大、この時期としては異例 CDCが注意喚起
米国でRSウイルスのために入院する5歳未満の子どもは年間約5万8000人、死者は100~500人に上る。65歳以上の高齢者は17万7000人が入院し、1万4000人が死亡している。
RSウイルスは通常、秋から冬にかけて流行するが、新型コロナウイルスの感染が拡大している間は症例数が急減していた。
しかし3月下旬以降、全米のウイルスサーベイランスシステムに寄せられる同ウイルスの検出報告が増えているという。
感染が拡大しているのはアラバマ、フロリダ、ジョージア、ケンタッキー、ミシシッピ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テネシー、アーカンソー、ルイジアナ、ニューメキシコ、オクラホマ、テキサスの各州。
CDCによると、2020~21年の冬の間はRSウイルスが減ったため、乳幼児は過去15カ月の間、通常のレベルのRSウイルスにさらされなかった可能性が大きい。このためRSウイルスに関連した重症疾患のリスクが高まっているという。