フロリダの集合住宅崩壊、死者9人に 3年前調査で「大きな損傷」の警告
報告書は、プールサイドや入り口の車道などで防水施工に問題があり、「大きな構造的損傷」を引き起こしつつあると指摘。その下のコンクリート板が損傷しており、近いうちに防水工事をやり直さなければコンクリートの劣化が急激に拡大すると警告していた。
防水層の下のコンクリート面に傾斜がなく、水が流れずに蒸発するまでとどまる構造になっているのは「大きなミス」だと説明したうえで、防水工事のやり直しには非常に高額の費用がかかるとの見方を示した。
さらに立体駐車場の建物についても、コンクリートの劣化によるひび割れなどが目立つとしていた。ただし、建物が崩壊する危険性には言及していなかった。
報告書をまとめたコンサルティング会社は昨年6月、この集合住宅から建築後40年の修繕工事に向けた計画作成を依頼された。崩壊時には屋根の修繕が進んでいたが、コンクリート部分の補修は始まっていなかったという。
サーフサイドのバーケット市長はCNNとのインタビューで、報告書が指摘したひび割れなどについてどのような対応策がとられていたかは不明だと述べた。