キャンプの女性がクマに襲われ死亡 当局が捜索、処分へ
(CNN) 米北西部モンタナ州当局によると、同州西部の町オバンド付近で6日未明、キャンプ中の女性がグリズリー(ハイイログマ)に襲われ死亡した。
女性はサイクリング旅行の途中、ここで一夜を過ごそうとしていた。州当局のチームは現場に残された痕跡から、グリズリーの仕業と断定した。
報道担当者は、このグリズリーを捜し出して安楽死処分する予定だと述べた。グリズリーとのトラブルは毎年発生しているが、死に至る事例はまれだという。
捜索は空と陸の両方から続けられ、郡保安官事務所も協力している。現場周辺のキャンプ場はグリズリーが見つかるか区域内にいないことが確認されるまでの間、閉鎖された。
報道担当者によると、地元の事業所に設置されたカメラが5日夜にグリズリー1頭の姿をとらえていた。クマが鶏舎に入り込んだとの報告もあり、すべて同じグリズリーとの見方が強い。
グリズリーは同州全域で絶滅の恐れがある動物に指定されている。現場のキャンプ場は、生息数の回復に向けた保護区域内にある。この区域には現在1029頭が生息していると推定され、家畜や人間と遭遇する可能性が高まっている。
同州では今年4月にも、40歳の男性がグリズリーに襲われて負傷していた。