独立記念日の週末、400件超の銃撃事件で150人死亡 米
(CNN) 米独立記念日の今月4日を含む先週末にかけ、全米各地で400件を超える銃撃事件が発生し、少なくとも150人が殺害されたことが6日までに分かった。銃暴力に関するデータを収集する非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」が明らかにした。米国では全国の主要都市が凶悪犯罪の急増に直面している。
GVAのデータは2~4日の72時間に全国で起きた銃撃事件の件数と銃暴力の犠牲者の人数とを集計したもの。集計は現在も続いており、今後更新される予定。
近年にない水準で銃暴力が増加しているニューヨークでは、上記の3日間に21件の銃撃事件が発生。26人が被害に遭った。ニューヨーク市警によると、昨年の同期間の発生25件、被害者30人からは減少したが、4日のみの数字では発生件数12件に対し被害者13人と、同8件、8人だった昨年を上回っている。
年初からのニューヨークの銃暴力は、前年同期比で約40%の急増を記録。発生件数は767件で、被害者は885人となっている。CNNは先週末の銃撃のうち何件が殺人事件となったのかについてデータを求めている。
シカゴでは3日午後6時から5日午前6時までの間に83人が撃たれ、そのうち14人が死亡した。CNNが同市警の暫定データから明らかにした。負傷者の中には5歳の女の子と6歳の女の子が含まれる。
また殺害された1人はイリノイ州の陸軍州兵の1人だった。CNN提携局のWLSが報じた。
凶悪犯罪が急増している他の都市とは異なり、シカゴでは先月の殺人発生率が前年同月比で2%低下した。それでも犯罪被害者の数自体は同14%増えている。
アトランタ近郊では3日、プロゴルファーのジーン・シラー氏がゴルフ場で何者かに銃で撃たれて死亡した。シラー氏のほかに銃に撃たれた遺体2体も発見され、警察は逃走した犯人の行方を追っている。
先週末は銃の乱射事件も複数発生した。CNNは銃撃犯以外の4人以上が撃たれて、負傷したり死亡したりした事案を銃乱射事件としている。
テキサス州フォートワースの洗車場で5日早朝に起きた銃乱射事件では8人が負傷した。地元警察の発表によると、事件前に男性グループの間で口論があったという。