ワクチン接種完了者のコロナ死亡率は10万分の1未満 CDCのデータから
(CNN) 米国で新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人のうち、接種後に確認される「ブレークスルー感染」で死亡した人の割合は0.001%に満たないことが、米疾病対策センター(CDC)のデータから判明した。
CDCの集計をCNNが分析したところによると、米国で今月2日までに接種を完了した1億6400万人あまりのうち、ブレークスルー感染後に死亡した患者は1507人。さらにこのうち約2割は、新型ウイルス感染症以外の原因で死亡していた。入院した患者は7101人と、0.005%未満にとどまっている。
CDCは前回、7月26日までのデータを発表。今回の最新のデータから、その後の7日間で新たに938人がブレークスルー感染で重症化したことが確認された。新たに入院したのは862人、死亡したのは244人だった。感染時期に関する詳細は公表されていない。
これまでに報告されたブレークスルー感染全体のうち、74%を65歳以上の高齢者が占めている。
CDCは5月以降、ワクチン接種を完了した人の感染については、入院または死亡した例に絞って調査してきた。データは「受動的な任意の報告」に基づいており、ブレークスルー感染のパターンや兆候の把握に役立てるための「スナップショット」だとしている。これまでのところ、感染者の構成やワクチンの性質に予想外のパターンは認められていないという。