空港に銃を持ち込む搭乗客、記録的な数に 米運輸保安庁トップが警鐘
(CNN) 米国の空港に銃器を持ち込む搭乗者が、かつてない数に上っていることが分かった。米運輸保安庁(TSA)長官がCNNの取材に対して明らかにし、この事態を「とてつもない問題」だと評した。
警備および法執行当局者は同時に、挑発的な搭乗者が前代未聞の規模で急増している事態にも対処しており、安全な空路の維持を担う組織に負担を強いている。
デービッド・ペコスキー長官はインタビューで、「我々は検査場および機内の双方で、搭乗客による騒動のさらなる増加に直面している。この点でより重要なのは銃器は関わっていないということだ」と指摘した。
TSAの報告によれば、今年10カ月の間、検査場で発見された銃器類は4650点に上り、その大半は装填(そうてん)されていた。この数字は2019年全体での4432点という記録を上回っている。
今年は残り11週となったが、感謝祭やクリスマスの旅行シーズンがまだ控えている。同長官は、押収された武器の点数が、武装する米国人の増加を反映するものと考えていると指摘。
「この国各地では概して、武器を携帯している人々の数が増えていると思う。そしてこの国各地で起こり、我々が目にするものは何でも、我々の検査場に映し出される」と話し、「一搭乗客として、私は銃を所持する別の搭乗客が旅路の同伴者であって欲しくはない」と語った。