保守派の有力弁護士ら、トランプ氏から距離置く 行政特権の行使めぐる問題で
ワシントン(CNN) 過去にトランプ前米大統領の代理人を務めてきた多くの有力弁護士らは、同氏の最新の法廷闘争から現時点で距離を置いている。同氏は行政特権の行使を示唆し、議会の調査員らが今年1月6日に起きた米議会議事堂襲撃事件の情報を入手するのを阻む考えとみられる。
現状、トランプ氏の弁護団はかなり小規模で、行政特権の問題を裁判で争った経験にも乏しい。
一部の有力弁護士らは、報酬を支払わない場合があるとのトランプ氏の評判に対して懸念を抱いている。保守派の法曹界に詳しい複数の関係者が明らかにした。
それとは別に、同氏の弁護団を脱退した弁護士を注視する人々もいる。脱退の理由はクライアントとしてのトランプ氏に嫌気がさした、もしくは倫理上の困難に直面したといったものだった。
さらに、大統領選の結果が盗まれたものだとするトランプ氏の主張から自身の事務所ともども大きく距離を取りたいと、今なお考えている弁護士も複数存在する。
米カリフォルニア大バークレー校の法学教授を務めるジョン・ユー氏はこうした弁護士らについて、間違ってもトランプ氏には関わりたくないという心境だと指摘する。