バイデン米大統領、オミクロン株めぐり21日に演説 未接種者に改めて警告へ
(CNN) バイデン米大統領は21日に、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に焦点を置いた演説を予定していることが分かった。
演説の予定は米NBCニュースが最初に報じた。サキ大統領報道官のツイートによると、バイデン氏はこの中で、地域社会への新たな支援策を発表するとともに、新型コロナのワクチン接種を受けていない国民にとって「どんな冬になるか」を強く警告する構え。サキ氏はツイッター上で、米政権は感染者の増加に備えていると強調し、バイデン氏が対応を詳しく説明すると述べた。
これに先立ち、ハリス副大統領は17日付の米紙ロサンゼルス・タイムズに掲載された年末インタビューで、米政権は変異株の出現を予想していなかったと発言。「私たちが助言や指示を仰いできた専門家のほとんどは、デルタ株が出てくることを予測していなかったと思う」「オミクロン株も予想外だった」とコメントした。
バイデン氏は16日にも、ホワイトハウスで新型コロナに関する状況説明の後、ワクチン未接種の国民は「暗く、危険な冬」を迎えることになるとの警告を発していた。事情に詳しい関係者によると、警告文の作成にはファウチ大統領首席医療顧問や国立衛生研究所(NIH)のワクチン専門家2人、ザイエンツ新型コロナ対策調整官らのチームが参加したという。
米国内では2週間前に比べ、感染者が31%、入院患者が20%増加しているが、バイデン氏らは新たなロックダウン(都市封鎖)措置を導入しない意向を示してきた。政権内部では、軽症が多いとされる感染者の総数ではなく、医療機関を圧迫する重症者の人数に注意を向けるよう、国民に促す方策が議論されている。