出発前の旅客機の操縦室に男が侵入、機体損壊 米アメリカン航空
(CNN) 米アメリカン航空は、中米ホンジュラスの空港で出発前の旅客機の操縦室に乗客の男が侵入し、損壊被害を発生させたと発表した。
同航空の広報はCNNの取材に対し、男は窓から飛び降りようとしたと話している。
事件はフロリダ州マイアミ行きのアメリカン航空便の機内で、乗客の搭乗中に発生。乗務員が制止に入り、男は現地の司法当局に逮捕された。
ホンジュラスには代替機が向かっており、同便の出発時刻は変更になった。
アメリカン航空は「困難な状況に対応した優秀な乗務員のプロ意識を賞賛する」と言い添えている。
今回の事件の動機は明らかになっていない。ただ、コロナ禍でマスク着用などの対策徹底を乗務員が担うようになり、機内で騒ぎを起こす乗客は急増している。
米連邦航空局(FAA)によると、2021年は乗客の問題行動に関する報告が5980件を超えた。マスク関連の事案は4290件の報告があり、捜査が開始された事件は1075件と、前年の5倍以上に増えている。