米が東欧での軍事行動案を作成、ロシアのウクライナ侵攻に備え
一方、ロシア外務省は21日、NATOの一員であるブルガリアとルーマニアが抱える外国部隊の完全撤収を米国とNATOに改めて要求した。ロシアの立場は極めて明白で、あいまいな解釈が入り込む余地はないと主張した。
「我々は1997年にはNATOの加盟国ではなかった諸国が同年時の状況に戻る外国部隊の撤退について話している。これらの国にはブルガリアとルーマニアが含まれる」と述べた。
ブルガリアとルーマニアはロシアの勢力圏に近い黒海に面する。ルーマニアはウクライナと国境を接してもいる。
ウクライナ情勢に関連してオランダ国防相は20日、ブルガリアへ最新型戦闘機F35機2機と整備要員らを派遣する方針を国会で表明。ロシア軍によるウクライナ国境周辺での兵力集結を受け、NATOの防衛力や関連地域での抑止力を向上させるための手段とした。派遣は4~5月を見込み、NATOへ水陸両用輸送船も提供したと述べた。
スペイン国防相もブルガリアへ戦闘機を、黒海へ戦闘艦船を送リ込む計画を示した。