ロシア軍のウクライナ侵入は「1部隊でも厳しく対応」 米国務長官
ワシントン(CNN) ロシア軍が隣国ウクライナに侵攻するとの懸念が高まっている問題で、ブリンケン米国務長官は23日、今後たとえ1部隊でも「攻撃的な」侵入がみられた場合、米欧は団結して素早く厳しい対応を取ると、改めて警告した。
CNNとのインタビューで語った。同氏はまた、先制的に制裁を科すことには消極的な米政権の立場について、「制裁の目的は侵攻を抑止すること。現時点で科してしまえば、その抑止効果を失うことになる」と説明した。
ロシアがウクライナ国境に兵力を集結させていることに対し、ゼレンスキー・ウクライナ大統領らは米欧が即刻、制裁に踏み切るべきだと主張している。
ブリンケン氏は、米欧が現在、兵力増強などを通してプーチン・ロシア大統領に侵攻を思いとどませようと努め、同時に外交努力も続けているところだと強調した。
一方、米上院軍事委員会に所属する共和党のアーンスト議員は同じCNNの番組で、ロシアの侵攻を阻止するためにはただちに制裁を科すべきだと主張。「こちらが本気であることを見せる必要がある」と語った。
下院外交委員会の共和党トップ、マコール議員も米CBSニュースとのインタビューで、「われわれが今すぐ強い行動に出なければ、プーチン氏はウクライナを侵攻するだろう」と警告し、バイデン米大統領の「弱腰」を批判した。