トランプ氏の選挙介入で特別大陪審、ジョージア州の地裁が招集要請認める
(CNN) 米南部ジョージア州フルトン郡の裁判所は24日、2020年の大統領選で同州の選挙結果を覆そうとしたとするトランプ前大統領の試みを調査中の同郡の地区検察に対し、特別大陪審の招集を認める判断を下した。
同検察は先週、今年5月2日からの日程で特別大陪審の招集を要請していた。
特別大陪審に起訴状を発行する権限はないが、フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事による招集が認められた陪審団は、トランプ氏の調査に関する証拠収集に注力するとみられる。
同検事は、証人に証言を強制し、追加の証拠を集めるためにはこのような大陪審が必要だったと述べた。トランプ氏を起訴するかどうかの判断は、今年前半にも下す見通しだとしている。
同検事は先週、自身のオフィスが入手した情報から、20年の大統領選で州の選挙当局に対し犯罪の疑いのある介入が行われていた可能性があるとの見方を示唆。フルトン郡の裁判所に同様の内容の書簡を送付していた。
具体的にはトランプ氏もしくはその同調者が、州の当局者らを説得するにあたり何らかの犯罪行為を行っていたのかどうかを調べている。州の当局者らは選挙の不正を見つけ出し、結果をトランプ氏勝利と発表するよう説得されたとみられている。
調査は昨年、トランプ氏がラフェンスパーガー州務長官にかけた電話の内容を受けて立ち上げられた。この中でトランプ氏は、自身の票を「見つけて」選挙結果を覆すよう同州務長官に圧力をかけたとされる。